ヤナセクリニックは三重県津市にある産科・婦人科の医療機関です
このコーナーは一ヶ月に一回くらいのペースでアロマセラピーに関わる様々な事を連載していきます。よろしくお願いします。
精油の紹介 6
引き続き、よく使われる(私も良く使っている)精油についてお話していきましょう。
ただし、妊娠中や乳幼児に精油を使う場合は、アロマセラピーの知識が豊富な医師や助産師、看護師に相談してから使うようにしましょう。
スイートマージョラム Origanum majorana
マージョラムは,シソ科の草本で葉と花の咲いた先端部分から精油を抽出します。
マージョラムは,古代ギリシャ人たちによく使用された薬草でした。筋肉の痛みがおきた時にこの精油を使って症状を抑え,解毒剤としても使っていたと考えられています。
マージョラムの精油には,ポルネオールやテルピネンー4−オールといったモノテルペノールを多く含んでいます。マージョラムに含まれる高いアルコール成分が疲れ切った精神―神経―内分泌―免疫系の働きを高め,身体に深いリラックス感を引き起こします。
マージョラムの精油を長時間使用すると,眠気を催すことがありますので,直後には運転をしないように注意する必要があります。
マージョラムは,筋肉痛や関節痛にも効果があります。また,便秘などの消化器系の不調や月経痛を和らげるのにも効果があります。
マージョラムには優れた抗感染作用があり,抗菌,抗真菌,抗ウイルス作用があります。風邪やインフルエンザ,気管支炎にも効果があります。
ただし,通経作用があるといわれていますので,妊娠初期の使用はさけましょう。