ヤナセクリニックは三重県津市にある産科・婦人科の医療機関です
このコーナーは一ヶ月に一回くらいのペースでアロマセラピーに関わる様々な事を連載していきます。よろしくお願いします。
精油の紹介 3
今月も、よく使われる(私も良く使っている)精油についてお話していきましょう。
ただし、妊娠中や乳幼児に精油を使う場合は、アロマセラピーの知識が豊富な医師や助産師、看護師に相談してから使うようにしましょう。
ティートリー Melaleuca alternifolia
ティートリーは、フトモモ科の低木です。
オーストラリアのニューサウスウェールズ原産で、樹高6メートルほどまでに生長する沼沢地帯の木です。
オーストラリアの原住民たちは、この木の葉の殺菌消毒作用を利用し、感染症をおこした創傷の手当てに使っていました。
ティートリーの主要成分は、テルピネンー4−オールというモノテルペノールです。モノテルペノールは、強い殺菌作用と抗真菌作用を有しています。その作用は、市販の消毒薬ほど強くはなくても、皮膚や粘膜に穏やかに作用するという利点があります。また、白血球の働きを活性化する作用もあり、免疫力を高めることができます。ティートリーの抗感染力、抗菌力については様々な研究がすすめられています。
第二次大戦中、この精油は皮膚の創傷の手当て目的に、熱帯地方の軍隊ならびに軍需工場の救急用品キットにくわえられていました。
私自身にとっても、風邪のシーズンには、うがい薬として使ったり部屋の芳香として流したりと非常に役立つ精油です。