ヤナセクリニックは三重県津市にある産科・婦人科の医療機関です
このコーナーは一ヶ月に一回くらいのペースでアロマセラピーに関わる様々な事を連載していく予定です。よろしくお願いします。
精油に選び方について その2
3. 原料ハーブの抽出部位が表示されていること
オレンジの果皮からはこころよい香りのオレンジ油が抽出されます。
殺菌作用や鎮静作用,血管拡張作用があります。たくさんの枝に咲く美しいオレンジの花からはネロリ油が生産されます。エストロゲン作用や抗うつ作用があります。その葉からはプチグレン油が抽出されます。鎮静作用や抗けいれん作用があります。
このように原料が同じ植物でも,精油を抽出する部位によって成分は大きく異なります。香りも期待できる効果も異なりますので精油を購入する時には気をつけましょう。
4. 有機栽培で育てられた原料であること
マッサージにしろ吸入にしろ精油の成分は体内に吸収されていきます。
安全性を考えて,原料となるハーブは化学肥料や農薬を使わず,自然の肥料を用いて栽培されたものでなければなりません。
また,ある種のエッセンシャルオイルは量も少なく,高価なので,合成成分や他の植物から得た成分を添加して販売されているものがあります。このような精油は期待される薬効が得られない可能性があります。100%ピュアな精油でなければいけません。
そのためには,信頼できるメーカーの精油を購入することが大切です。
5. 瓶の口についているドロッパーが1滴0.05ml〜0.06mlの範囲内であること
精油は非常に濃度の高いものです。多量の精油が体内に入ると毒性を表すものもあります。
正しい濃度で使用していくことは大切なことです。
以上のようなことに注意して品質の良い精油を使用するようにしましょう。
(2003年2月17日掲載)